愛媛県松山市の秋の風物詩「出合のいもたき」が、今年も重信川の出合橋下で開催されます。(2025年9月13日から10月25日)
コクのあるダシに里芋やタコをはじめとした12種類の具材が入った特製鍋を、月明かりと秋風に包まれながら楽しめる人気の恒例行事です。
地元ならではの味覚とともに、太鼓演奏やよさこい演舞などのイベントも満喫できる「出合のいもたき」の日程と見どころをご紹介します。
出合のいもたきの日程

日程
開催日:2025年9月13日から10月25日
場所:出合橋下
お問い合わせ先:芋炊き会事務所
電話番号:089-989-5506
小雨の場合は開催する
開催期間と時間
「出合のいもたき」は、毎年秋に開催される松山の恒例行事です。2025年は9月13日から10月25日までの期間、秋の夜長に楽しむことができます。開催時間は18:00~21:30まで。
涼しい秋風の中、河川敷に集まり、地元の味覚を堪能しながら仲間や家族と心温まる時間を過ごせます。平日・休日問わず多くの人で賑わい、愛媛の秋を代表する風物詩として市民に親しまれています。
開催場所とアクセス
会場は、松山市内を流れる重信川に架かる「出合橋」の下、河川敷に設けられています。「出合」とは松山市を流れる石手川と重信川が合流する場所のことで、会場はその近くに位置します。
街中からのアクセスも良く、松山市中心部からも足を運びやすい立地です。川辺の涼しい風や虫の声を感じながら、秋ならではの雰囲気を味わえる特別な場所です。
駐車場情報
「出合のいもたき」会場には、無料で利用できる駐車場が完備されています。車で訪れる方も安心して利用できる環境が整っており、家族連れやグループでの参加にも便利です。
車を停めてすぐ会場へ足を運べるため、荷物が多い方や夜間の移動にも安心。毎年多くの人で賑わう人気のイベントですが、駐車場の用意があることで訪れやすさも魅力のひとつとなっています。
出合のいもたきの魅力

40年続く松山の秋の恒例行事
「出合のいもたき」は、昭和59年(1984年)頃から続く松山の秋の恒例行事です。重信川に架かる出合橋の河川敷で約40年間にわたり開催されてきました。
700席もの会場は毎年多くの人で賑わい、地域の人々や観光客に愛されています。名物のいもたきを囲みながら、仲間や家族と心温まるひとときを楽しめるのが最大の魅力です。
秋になると必ず訪れたくなる松山の秋の風物詩として、市民に根付いた歴史あるイベントです。
川辺で楽しむ秋の風物詩
「出合のいもたき」は、重信川と石手川が合流する「出合」と呼ばれる場所の河川敷で行われます。昼間の残暑とは異なり、夕方からは川辺を吹き抜ける涼しい風が心地よく、虫の声が響く中で楽しめるのが特徴です。
秋の澄んだ夜空の下で鍋を囲む光景は、まさに松山ならではの風物詩。里芋やタコなど地元の食材がたっぷり入ったいもたきを味わいながら、秋の自然とともに過ごす時間は格別です。季節を体感できるイベントとして多くの人を魅了しています。
手ぶらで参加できる気軽さ
出合のいもたきは、手ぶらで気軽に参加できるのも魅力のひとつです。700席用意された会場では、食材や鍋がすべて準備されており、訪れる人は何も持参せずにそのまま楽しむことができます。
さらに、座布団の貸し出し(1枚100円)サービスもあるため、長時間の食事や団らんも快適です。飲み物やお菓子など軽いおつまみは持ち込み可能なので、自分好みにアレンジして楽しめるのも嬉しいポイント。
観光客でも気軽に参加できる敷居の低さが、多くの人に支持されています。
名物「いもたき」の味わい
コクのあるだし汁と12種類の具材
「出合のいもたき」の最大の魅力は、伊予名産の花かつを、昆布、しいたけでとったコクのあるだし汁にあります。そのだしに、里芋をはじめ、椎茸、にんじん、ごぼう、こんにゃく、ねぎ、鶏肉、とり団子、揚げ豆腐、じゃこ天、うどんといった12種類もの具材がたっぷり入ります。
ひとつひとつの具材がしっかり煮込まれ、だしの旨味を吸い込んで深みのある味わいを楽しめるのが特徴です。家族や仲間と大鍋を囲みながら、季節の味覚を存分に堪能できます。
名産のタコが入った特別な味
「出合のいもたき」が特別とされるのは、今出港で獲れた名産のタコが入っていることです。タコの旨味がだし全体に広がり、他の具材と絡み合うことで唯一無二の味わいを生み出します。
ぷりっとした食感と噛むほどにあふれる旨味は、まさに秋のごちそう。タコが加わることで、いもたきはさらに豪華になり、県内外から訪れる人々を魅了しています。毎年多くの人々がこの特別な味を楽しみに足を運ぶのも納得の美味しさです。
シメは味の染みたうどん
いもたきの最後の楽しみといえば、だしの旨味をたっぷり吸い込んだ「うどん」です。花かつをや昆布、しいたけ、そしてタコから出る旨味が凝縮されたスープに、もちもちのうどんを入れて煮込むと格別の味わいになります。
シメのうどんは、ただの締めくくりではなく、いもたきの美味しさを最後まで余すことなく味わえる大切な一品。ひと口食べるごとに、秋の夜長を締めくくる満足感が広がります。多くの参加者が待ち望む人気のシメ料理です。
会場で楽しめるイベント
伊予の国松山水軍太鼓
「出合のいもたき」では、迫力ある「伊予の国松山水軍太鼓」の演奏を楽しむことができます。太鼓の力強い響きは、河川敷の夜空に広がり、会場を一気に盛り上げてくれます。
地域に根付いた伝統的な太鼓演奏は、いもたきの味わいとともに、秋の夜に特別な雰囲気を演出します。食事だけでなく、こうした生のパフォーマンスを体感できるのも大きな魅力です。
沖縄琉球太鼓
期間中には「沖縄琉球太鼓」の演奏も披露されます。独特のリズムとエネルギッシュな演奏は、松山の河川敷に南国の風を運んでくれるかのようです。
和太鼓とは異なる個性を持ち、会場の雰囲気に彩りを添えます。郷土料理であるいもたきを味わいながら、沖縄の文化に触れられるのは「出合のいもたき」ならではの体験といえるでしょう。
よさこい演舞
さらに、会場では「よさこい」の演舞も行われます。色鮮やかな衣装に身を包んだ踊り手たちが躍動感あふれる舞を披露し、観客を魅了します。
力強い掛け声や一糸乱れぬ踊りは、地域の文化を間近で感じられる貴重な機会です。鍋を囲みながら、美味しいいもたきと共に、迫力あるよさこいの演舞を楽しめるのは、このイベントの大きな見どころの一つです。
利用案内と料金
事前予約と当日追加料金
「出合のいもたき」では、事前予約をすると1人2,200円で特製いも炊き鍋を楽しむことができます。当日分も用意されていますが、料金は2,500円となり、数に限りがあるため早めの予約がおすすめです。
事前に予定を立てておけば安心して参加でき、混雑時にもスムーズに利用できます。秋の味覚を堪能したい方はぜひ事前予約を活用して、確実に「いもたき」の味を楽しみましょう。
公式サイト:出合のホームページ
電話予約のみの受付けとなります。
芋炊き会事務所:(089)989-5506(FAX兼用)
受付時間:10:00~15:00
(いも炊き会場では電話予約受付はしておりません)
座布団レンタルサービス
会場では、座布団の貸し出しサービスが用意されています。1枚100円でレンタルできるため、手ぶらで気軽に参加することが可能です。
河川敷でのイベントということもあり、地面に直接座るより快適に過ごせるため、多くの来場者が利用しています。
気心の知れた仲間や家族と座布団を囲んで鍋を楽しめば、秋の夜長をより心地よく過ごせるでしょう。ぜひ必要に応じて活用してみてください。
持ち込みの可否について
「出合のいもたき」では、一部持ち込みが可能とされています。飲み物やお菓子、乾きもののおつまみなどは自由に持ち込めますが、食材や料理の持ち込みは禁止されています。
これは会場特製のいもたき鍋を味わっていただくための配慮であり、安心して同じ味を共有できるようになっています。事前にルールを理解しておけば、よりスムーズに楽しめますので、参加の際は持ち込み規定に注意しましょう。
出合のいもたきの歴史と背景
いもたきの発祥と広まり
「いもたき」の発祥は愛媛県大洲市とされています。江戸時代に行われた「お籠り」という伝統行事で、地元の人々がそれぞれ里芋を持ち寄り鍋を囲んだのが始まりと伝えられています。
その後、時代を経るごとに県内各地へと広がり、やがて秋の夜に河川敷で里芋を炊いて月見を楽しみながら大人数で宴会を開く習慣に発展しました。
こうした経緯から「いもたき」は愛媛県の代表的な郷土料理であり、秋を告げる風物詩として多くの人々に親しまれるようになったのです。
「出合」という地名の由来
松山市で開催される「出合のいもたき」の会場は、重信川と石手川が合流する地点の河川敷です。この場所は二つの川が出会うことから「出合」と呼ばれており、古くから地域に根付いた呼び名として使われてきました。
昼間はまだ残暑が厳しい季節でも、夕暮れの河川敷は涼しい風が心地よく、秋の訪れを感じられる特別な環境です。虫の声が響く中、川辺で鍋を囲む体験は、まさに自然と調和した松山ならではの秋の楽しみ方といえるでしょう。
松山での「出合のいもたき」誕生
松山市の「出合のいもたき」は、1984年頃(昭和59年)に始まりました。以来、40年以上にわたり続く地域の恒例行事として、多くの人々に親しまれています。
川辺の自然を感じながら、コクのあるだし汁と12種類の具材を味わえる鍋は格別で、特に名産のタコが入るのが大きな特徴です。地元住民はもちろん、観光客にとっても松山の秋を代表する行事となっており、世代を超えて受け継がれてきました。
「出合のいもたき」は、歴史と風土に支えられた松山の秋の風物詩として、今もなお多くの人を惹きつけています。
出合のいもたきのSNS情報
イイダコが入る
雰囲気はこんな感じ
ケンミンショーで放送
いもたきの会場は11ヶ所ある
まとめ
「出合のいもたき」は、愛媛県松山市の出合橋下で毎年秋に開催される恒例行事です。1984年頃から続き、里芋やタコ、じゃこ天など12種類の具材を使ったコクのあるだし汁の鍋を味わうことができます。手ぶらで参加でき、座布団の貸し出しもあり気軽に楽しめるのが魅力です。
また、会場では水軍太鼓や琉球太鼓、よさこい演舞などの催しもあり、食と文化を同時に堪能できます。秋の夜長に仲間や家族と鍋を囲み、地域ならではの雰囲気を味わえる「出合のいもたき」は、松山の秋を代表する風物詩です。