愛媛県松山市に鎮座する「椿神社」の名で親しまれる伊豫豆比古命神社では、毎年秋に五穀豊穣と氏子の安泰を祈る伝統行事「秋まつり」が執り行われます。
2025年10月6日~10月7日の2日間にわたり華やかに催されます。地域に根差した歴史ある祭典の魅力と日程を詳しくご紹介します。
伊豫豆比古命神社(椿神社) 秋まつりの日程

伊豫豆比古命神社(通称:椿神社)で行われる「秋まつり」は、毎年秋に執り行われる大切な神事です。
6日の秋季例大祭から始まり、7日の還幸祭まで二日間にわたり続きます。
神輿に御祭神をお遷しして氏子中を渡御し、秋の初穂の無事な収穫と人々の平穏を祈る、地域に深く根付いた祭りです。
日程
開催日:2025年10月6日~10月7日
開催時間:10月6日(10:00~)、10月7日(6:00~)
場所:伊豫豆比古命神社(椿神社)
お問い合わせ先:伊豫豆比古命神社(椿神社)
電話番号:089-956-0321
公式サイト:https://tubaki.or.jp/
秋季例大祭
秋まつりの幕開けとなる「秋季例大祭」は、10月6日10:00に斎行されます。御神前にて本年の五穀豊穣と氏子の安泰を祈念する、厳かな祭典です。
秋の実りに感謝する心を神様に捧げる儀式として、地域にとって重要な意味を持っています。
神幸祭
10月7日6:00より行われる「神幸祭」は、御祭神を神輿にお遷し、氏子中を渡御する行事です。神様が地域を巡行し、秋の収穫や人々の暮らしを見守られると伝えられています。早朝から始まるこの祭典は、祭りの大きな見どころの一つです。
御旅所祭
神幸祭に続き、10月7日6:30からは「御旅所祭」が執り行われます。氏子町内の御旅所において、町民の安泰と平穏が祈念されます。地域住民に寄り添った祈りの儀式であり、祭りが生活と深く結びついていることを実感できる場でもあります。
還幸祭
秋まつりの締めくくりとなる「還幸祭」は、10月7日17:00に行われます。御祭神を神輿から本殿へとお戻しし、二日間にわたる秋まつりを締めくくります。氏子や町内の人々が一体となり、感謝と祈りを込めて祭典を見守る姿が印象的な行事です。
伊豫豆比古命神社(椿神社) 秋まつりの見どころ

秋季例大祭から還幸祭までの流れ
伊豫豆比古命神社の秋まつりは、10月6日の「秋季例大祭」から始まり、翌7日の「神幸祭」「御旅所祭」を経て、夕刻の「還幸祭」で締めくくられます。
これら一連の祭典を総称して「秋まつり」と呼びます。期間中は、御祭神を神輿にお遷しし、氏子の地域を渡御される姿が大きな見どころです。
秋の初穂が無事に収穫できているかを神様にご覧いただき、地域の人々が平穏に暮らせるよう祈念する、古くから続く大切な行事です。
御旅所での祈念
秋まつりでは、御祭神が神輿にお遷しされて氏子の町々を巡幸されます。その途中で設けられた各町内の御旅所では、町民の安泰を願う「御旅所祭」が行われます。
御旅所において神様をお迎えし、地域の安全や平穏を祈る姿は、古来から続く信仰の形を今に伝えるものです。神輿を通じて神様と人々がつながり、秋の実りへの感謝と共に、町全体の繁栄と健康を願う心が込められています。
伊豫豆比古命神社(椿神社)の由来と信仰
「椿神社」「お椿さん」と呼ばれる理由
伊豫豆比古命神社は、古くから「椿神社」や「お椿さん」と親しまれています。その由来には二つの説があります。
一つは、伊豫豆比古命・伊豫豆比売命の二柱の神が舟山に舟を寄せ、潮鳴栲綱翁神が纜を繋いで迎えたという伝説で、この地が一面の海であったことから「つわき神社」と呼ばれ、時を経て「つばき神社」となったとされる説です。
もう一つは、現在も境内に多くの椿が自生していることから「椿の神社」と呼ばれるようになったとする民間伝承です。いずれの説も、地域の人々の信仰と自然環境に根ざした呼び名といえます。
縁起と信仰の広がり
伊豫豆比古命神社は、御鎮座二千余年の歴史を持ち、古来より縁起開運や商売繁昌の神様として広く崇敬を集めてきました。
四国四県をはじめ、全国各地から参拝者が訪れ、「お椿さん」として親しまれています。また、御祭神の一柱である愛比売命は、明治期に愛媛県の県名の由来にもなったとされ、全国の都道府県の中でも唯一、御神名が県名に冠された特別な存在です。
このことからも、地域のみならず全国的な信仰の広がりと深い結びつきがうかがえます。
アクセス情報
伊豫豆比古命神社(椿神社)へのアクセスは、松山市中心部から非常に便利です。
JR「松山駅」から車で約10分の距離にあり、気軽に訪れることができます。また、公共交通機関を利用する場合は、松山駅からバスで約25分、「椿ノ宮」停留所で下車し、そこから徒歩約10分で神社に到着します。
神社周辺には駐車場も整備されており、車での参拝にも対応しています。秋まつりの期間中は、多くの氏子や観光客でにぎわいますので、時間に余裕をもって訪れると安心です。
初めて訪れる方も、駅やバス停からの道順が分かりやすく、迷うことなく参拝できます。
まとめ
伊豫豆比古命神社(椿神社)の秋まつりは、10月6日の秋季例大祭から7日の還幸祭までの2日間にわたり行われます。
神輿に御祭神をお遷しし、氏子中を渡御しながら秋の初穂の収穫や氏子の平穏を祈念する伝統行事です。
「椿神社」「お椿さん」と親しまれ、縁起開運や商売繁昌の神様として全国から崇敬を集めています。
アクセスはJR松山駅から車で約10分、バスで約25分の「椿ノ宮」下車徒歩10分で、誰でも参拝や祭りの見学が可能です。