愛媛県今治市大島・宮窪町で2025年10月11日〜10月12日に行われる「宮窪の秋祭り」。
江戸時代から形を変えず続く伝統行事で、勇壮なけんか神輿や迫力ある獅子舞、海を渡る神輿ややぐらの「海上渡御」など、他ではなかなか見られない光景が繰り広げられます。
地域ごとに特色のある祭りの姿も魅力のひとつ。ここでは2025年の開催日程と、見どころをご紹介します。
宮窪の秋祭りの日程

概要
開催日時:2025年10月11日〜10月12日
場所:尾形八幡大神
お問い合わせ先:今治市宮窪支所
電話番号:0897-86-2500
宮窪の秋祭りは、愛媛県今治市大島の宮窪町で毎年10月中頃に行われる伝統行事です。2025年は10月11日(土)と12日(日)の2日間にわたり開催されます。
1日目は獅子や耶倶楽、神輿の宮出しから始まり、宮窪港で海上渡御や獅子舞、上陸後のけんか神輿が行われます。2日目にはお神酒取や陸上渡御、再び迫力あるけんか神輿や獅子舞が繰り広げられます。
江戸時代からほぼ形を変えることなく続く祭りで、地域ごとに特色ある行事が見られるのも大きな魅力です。
1日目(10月11日)の見どころ
獅子・耶倶楽・神輿の宮出し
初日の始まりは、獅子や耶倶楽、神輿の宮出しから始まります。
お宮の石段を勇壮に降りていく様子は、地域の人々の熱気とともに祭りの幕開けを告げます。宮出しは神様を町へ迎え入れる重要な儀式であり、観る人の心を引き込みます。
宮窪港での海上渡御
宮出しを終えた神輿ややぐら、獅子舞は宮窪港から船に乗り、海上を渡御します。
船に神輿が乗せられる光景は非常に珍しく、海と祭りが一体となる瞬間です。港町ならではの祭事であり、伝統を色濃く感じられる迫力ある場面となります。
海上での獅子舞
渡御の最中、海上では獅子舞が披露されます。波間に揺れる船の上で舞う獅子の姿は、陸上では味わえない独特の雰囲気を放ちます。
まるで神々に奉納するかのような舞で、海と一体となった幻想的な時間を体験することができます。
上陸後のけんか神輿と獅子舞
海上渡御を終え上陸すると、祭りはさらに熱気を増します。2台の神輿が激しくぶつかり合う「けんか神輿」は最大の見どころの一つです。
迫力あるせり合いに観客は大きな歓声を上げ、獅子舞も加わって祭りの盛り上がりは最高潮に達します。
2日目(10月12日)の見どころ
お神酒取
2日目は「お神酒取」から始まります。祭りに欠かせない神聖な酒を取り納める儀式であり、五穀豊穣や家内安全を願う重要な場面です。
地域の人々が神様とのつながりを深める瞬間として、厳かな雰囲気に包まれます。
陸上渡御
陸上渡御では、神輿や獅子舞が町内を練り歩きます。地区ごとに特色ある姿を見せながら、町全体が祭りの舞台となります。
住民と神様が一体となるような空気感が広がり、伝統を守り続ける地域の誇りを感じさせる行事です。
けんか神輿と獅子舞
2日目もまた、神輿同士のせり合いが行われます。力強くぶつかり合う神輿の迫力と、それを彩る獅子舞の勇壮な舞は祭りのクライマックスを飾ります。
二日間続けて繰り広げられる熱気あふれる光景は、まさに宮窪の秋祭りの醍醐味です。
宮窪の秋祭りとは

開催日程と場所
宮窪の秋祭りは、愛媛県今治市大島の宮窪町内各地で、毎年10月中頃に2日間にわたり開催されます。2025年は10月11日から12日にかけて行われ、尾形八幡大神を中心に賑わいを見せます。
祭りは宮出しで始まり、港から海へと渡御が行われるなど、海と陸の両方で催しが繰り広げられるのが特徴です。地区ごとに異なる伝統や特色が見られるのも魅力のひとつです。
祭りの歴史と由来
宮窪の秋祭りは、江戸時代からほぼ形を変えることなく続いてきたとされる伝統行事です。五穀豊穣や家内安全を祈願して行われるこの祭りは、長い年月を経て今も地域に受け継がれています。
獅子や耶倶楽、神輿の宮出しから始まり、海上渡御やけんか神輿などの迫力ある催しが続く姿は、まるで時代を超えて受け継がれてきた歴史の一場面を目にしているような感覚を与えてくれます。
地区ごとの特色
吉海町と宮窪町の違い
同じ大島の中にある吉海町と宮窪町ですが、秋祭りの内容は大きく異なります。宮窪町では海上渡御やけんか神輿など、海と陸の両方で迫力ある行事が展開されますが、吉海町はまた別の形で祭りが行われています。
大島の中で地区ごとに違う文化が根付いていることから、それぞれの祭りが地域の人々にとって大切な存在となっており、同じ島でも多彩な祭り文化を感じられるのが特徴です。
宮窪町内の地区ごとの違い
宮窪町内でも地区によって祭りの内容が異なり、それぞれが独自の伝統を守り続けています。例えば、友浦や早川、余所国などの地区ごとに違った形式で祭りが執り行われ、同じ「宮窪の秋祭り」でありながら多様な顔を持つのが魅力です。
こうした地区ごとの違いは、地域の歴史や文化の積み重ねが反映されたもので、訪れる人にとっても比較して楽しめる大きな見どころとなっています。
宮窪町宮窪の四地域の特色(浜・陸・向・中村)
宮窪町宮窪の中でもさらに浜・陸・向・中村の四地域に分かれており、それぞれに特色のある祭りが行われます。全てが一様ではなく、地域ごとに工夫や伝統が息づいているため、同じ町内であっても異なる雰囲気を楽しめます。
この四地域ごとの特色は、宮窪の人々が大切にしてきた地域性や絆を感じさせ、祭りを一層奥深いものにしています。町全体で一体感を持ちつつ、多様性があるのが魅力です。
宮窪の秋祭りの魅力
江戸時代から続く伝統
宮窪の秋祭りは江戸時代からほとんど形を変えることなく続いてきた、歴史ある行事です。五穀豊穣や家内安全を祈願し、何世代にもわたって地域の人々が大切に受け継いできました。
祭りに参加する獅子舞や神輿、耶倶楽などは、古くからの様式を今も守り続けており、現代に暮らす私たちが過去の人々と同じ体験を共有できる貴重な機会でもあります。この不変の伝統こそが、宮窪の祭りの大きな魅力です。
現代では見られないエキゾチックな光景
宮窪の秋祭りは、都会では決して目にできないような伝統的でエキゾチックな光景が広がります。獅子舞や神輿が石段を下り、やぐらごと船に乗せられて海を渡る姿は、まるで時代をさかのぼったような不思議な感覚を与えてくれます。
上陸後には迫力あるけんか神輿が行われ、観る人を圧倒します。この独特の雰囲気は訪れる人を魅了し、まさに「タイムスリップ」したかのような特別な体験を味わえる瞬間です。
まとめ
宮窪の秋祭りは、愛媛県今治市大島・宮窪町で毎年10月中頃に2日間にわたり開催される伝統的なお祭りです。獅子や耶倶楽、神輿の宮出しから始まり、海上渡御や獅子舞、けんか神輿など迫力ある行事が繰り広げられます。
江戸時代からほぼ形を変えず続いており、地域ごとに異なる特色が見られるのも魅力です。都会では味わえない、歴史と迫力を感じられる秋祭りとして、多くの人々を魅了し続けています。